楽人と神楽坂

2004年10月10日 日常
神社の結婚式で楽人バイト。
精進不足は否めない。
でもココロだけは精一杯こめて。

樂の奉仕の後はもの凄い疲労感。
意識をニュートラルに戻すため、ひとり神楽坂をそぞろ歩き。
カフェ「カド」でランチ。鶏肉が入っていない食事メニューがなかったので、きつかった・・・。
サーブされたものを残すのは心情に合わないので眼を白黒させながら食べた。「カド」→
http://homepage3.nifty.com/cafemania/01cafe/kgrz_kado.html
肉片が消化できず、胃が重くなったのであてもなく歩く、歩く。
青空市、やっていた。ラッキー。
路上で赤い蓋付の碗(500円)と中国茶(100円)を買った。
神楽坂の雰囲気は好き。
パンダ猫にも会えたし。

プランニング

2004年9月23日 日常
?.books
最近読んだ3冊の本のレビューをアップした。
私は大雑把な性格の作用で、悲しいくらい本を読むのが早い。だから本を買うのに躊躇する。小説の新刊の単行本なんかは、1時間脳味噌の満足のために1500円か、と時給1000円で働く身は考える。それに我が家は狭い。これ以上、生活必需品以外のものを置くスペースは何処にもない。
本屋で物色しては、しばし考えて買わずに帰る。いいんだ、書を捨てて旅に出るんだ。
しかし、何故だか最近は活字フリークぶりが復活してきて、お金も部屋のスペースも気にならなくなった。いよいよ脳の隋までビョーキが完治したからなのだろうか。さて、いざ本に向かおうとしても、離れていた時間が長すぎる。毎日図書館に通い、書物と格闘していた大学院生の頃とは、程遠い。
あのころは難しい学術書ばかりで、小説を読みたいと思っていた。けれど不思議なもので、離れてみると一度味わってしまったスリリングな学問の知的スリルが恋しい。
そこで読書計画を立てた。
?小説・物語 
?文化人類学、宗教学、社会学のやや学術的なエッセイ
?料理本など実用書、写真集などの画像ベースの本

?.island collection
来月インドネシアにいく。14日間。
インドネシアは3回目。バリとジャワしか行ったことがない。今回は初のロンボク、そしてギリへ渡る計画。
新しい島の情報は、たいていダイバーがヒッピーから来る。
私はどちらにもなりそこない。
でもどちらの楽しさも舐めたことがある。
今回、2度美味しい旅を堪能できればいいな。
悩んでいるのはカメラ。何を持っていくか、何台持っていくか。

?.food food food
忙しくてもご飯だけはキチンとつくろう。肉苦手でプチベジ生活。外食もあまりしないのにこの夏で太ってしまった。ご飯はキチンと作ってると自信を持っていえるし、カップめんとかレトルト食品はここ数年食べてないし、最近は添加物に加え、調理に電子レンジ使うのだって極力避けているのに〜。
原因ははっきり2つ。アルコールとお菓子だ。これは止められないよ〜。ならばこれしかダイエットの方法はない。
食事を丁寧につくり、丁寧に食べる。
アルコールとお菓子は少なめに…。
そして運動!これが一番の難関。
食事日記を付けることにした。
この間写真を撮った、空き地に咲いていたヒガンバナが枯れた。
あんなにヒカリを集め、誇らしげに咲いていたあのアカイハナが、もう色褪せた。
儚い。ハカナイ。儚い。
カメラを持っていない時、発光する美しい花に出会うと、そのポイントを覚えておいて、後で撮影に向かうということがよくある。
けれども、もうそこに無い。
違う花に変わっているのだ。
あの時、あの瞬間、あの太陽のヒカリ、あの雲、あの気温、あの波動、あの匂い、あの流れ。
すべての条件が違う。
そこにしばらく立ち、あたりまえの摂理がココロに刻み込まれる。
この世の中は何もかもが一度きり。
なにもかもがだ。
私も、サクラも虎ちゃんも。
2匹の共同作業で捕まえてきた、蛇の親子も。
ヒガンバナも、ノウゼンカズラも、稲も、朝顔も。
スズムシも、ゴキブリも、カエルも。
1度きりのこの世界、1度きりの瞬間を暮らしている。
全ての刹那が愛しい。
美しく切ない。
いまは、ただそれだけの世界。

ヒガンバナの写真が位牌にみえる。
SX−70のフィルムを切らしているので、街に買いに出よう。

アンビエント

2004年9月12日 日常
秋の夜遊び。
夕食後、夜の公園のアンビエントのパーティーへ。
友達が2人がひさびさにDJ。2人とも夫婦ぐるみのおつきあいをさせてもらってる。自分の旦那さんがDJしてるパーティーとか、ライブで演奏してるときの奥さんってなんか奇妙な気分なのだよね。楽しみながらも少し緊張したりしてね。そんな女性陣と一緒に過ごすのも楽しいです。
知っているヒトがまわすパーティーは安心できていい。
すっかり根が生えて、思いっきりチルってしまいました。
夜の公園で遊んでいて、思った。
もう、秋だ。寒い冬に一直線に向かっている。もうすぐそこまできてる。静かに閉じこもりストーブの火をみつめながら、にゃんことくっついて過ごす幸せの冬だ。
本読んだり、何か作ったり。
新しい面相筆と、煮込み料理を作る鍋が欲しいな。
その前に、インドネシアへ高飛び!もう一度夏が来る。

この秋にしたい遊び
〇『ハウルの動く城』観る!もう楽しみで〜。
〇サッカー日本代表×シンガポール戦(さいたまスタジアム)観戦!今度こそいい席とるど〜。
〇みんなで「アーネストハウス」に遊びに行く。
〇温泉めぐり。岩盤浴。
〇国内アーユルヴェーダ挑戦。
最近、アメリカのことをよく想う。
高校生の頃、留学していたあのしょぼい学校、どうなってるのだろう。もうアメリカ時代の友達と連絡を取り合わなくなってしまい、何年も経つ。みんなどうしてるかな。
死ぬ前にいつか、あのミシガンの田舎町に、も一度ひょっこり行って見たい。ターキーを追って入った森。鹿の足跡の上を歩いた湖の岸辺。広い空。高い木々。年月は記憶を美しく磨いた。秋の気配に染まり、無性に懐かしくなる。
ああ、これはSXのせいかも。あのカメラのロードムービー的描写の風景が、乾いた空気の記憶を呼び起こしているのか…。
寒い時期の欧米の街の感じ、けっこうしっくりくるんだ。
いつか、コート着てヨーロッパの街に行ってみたい。
しかし、アジアのビーチの誘惑は断ち切ることができず…。

on and off

2004年9月7日 日常
いつのまにか9月になっていた。秋の季節、初めての日記。
9月になり、また某週刊誌の仕事が舞い込んできた。
あわただしい、いかにも週刊誌らしい空気に染まり、気が狂いそうだ〜と頭を抱え仕事。締め切り前の2日間、帰宅は午前三時すぎだった。
ふぅ〜。こうして働くのはお金のためだけじゃない。やっぱりなんだかんだいって、名前が載る仕事は責任もあり、それに伴うやりがいがあるのだ。その充実感が心地よかったりして。
おかげで趣味の時間が持てず。雅楽、太極拳、習字は休み。できる限りの時間を絵を描くことにさいたが、作品は仕上がらず。10日の展覧会までに仕上がるかどうか…。
週末はひさしぶりに山でのんびりした時間を過ごした。
ああ、今まではやすぎた。
ゆっくり、ゆっくり・・・。
10月はインドネシアにいくことになる気配。
くぅぅ〜。あまりにも久々のビーチ。
それまでは不健康な物書きの仕事に打ち込むか・・・。
修行、修行。

朝顔

2004年8月30日 日常
目が覚めたら、乳発色の空。
ぼんやりした白い世界。
そこに、水分をたくさん含んだ水彩絵の具がぽたりぽたり。
なんとも鮮やかな発色。
ムラサキイロの朝顔が咲いてる。
カメラを持って庭に飛びだす。
猫も一緒にささっと扉のすき間をすり抜けた。
花の傍に寄り添って観察。
蜜蜂が忙しそうに花の奥へ奥へと私の存在には無関心で出入りしている。
この花が、高く昇る陽の下に閉ざされる前に。急げや急げ。何匹もが飛び交って蜜を集めている。
朝顔は、淡く微笑んで頬をぬらし、蜂たちを迎えている。朝から艶っぽく美しい。
我が家の庭のウォーターカラーの朝顔はいつも夏の終わりに咲く。ノウゼンカズラは最後のいくつかの花を残すのみの寂しい姿になり、向日葵は化石化し、頭を垂れて種の熟成を静かに進行させている時、ほんのり、ほんのりと咲き始める。花のムラサキイロは、ひんやりしたイロ。ここにチューニングすると、浮かれ気味の夏のトーンが、クールダウンして静かな淡い境地へ導かれる。
クールダウン。クールダウン。クールダウン。
猫と花と、それ以外になにもいらない。

肩書き

2004年8月18日 日常
ここ数日、久しぶりにモーレツに働いた。
終電に間に合わず、会社のタクシーで送り、帰宅が明け方なんて実に数年ぶり。
その上、お盆にあわせて神社、お寺の行事での奉納、奉仕も続き、さらに深夜のサッカー観戦(それは余分なんだけど…)も加わり、睡眠時間はこのところ3時間から4時間。それが続いてナチュラルでハイになっている上、食欲なく飲んでばかり。サッカーは負けが続き、ショックでへこむ中、どうにかかろうじて乗り切りました。ほっと一安心。そしていつの間にか回復した元気を実感。
今回はフリーライターと名乗って仕事。ライター稼業に時々身を染めることもあるのだが、この仕事はかなり割に合わない。特に今は週刊誌で使ってもらうケースがほとんどなので、締め切りまでが慌しくて気が抜けない上、拘束時間が長い。
フリーでこの仕事をしている女性に何人が会ったが、未婚か、結婚していても実家に同居しているか、別居婚か、すでに離婚済みか、このどれか。実際、私の今の環境で、この仕事でやっていくのはとうてい無理だ〜と実感した。
基本的にはやっぱりバリバリ働かないで、お気楽主婦人生をまっとうしたいなぁと思う。かといってそこに安住できず、あれこれ求めて飛び出してしまう自分がいるのだけど…。

コトバが欲しい

2004年7月11日 日常
目覚めて、最初に眼にうつる空の色が青かったら、
ピンホール日和。
朝食もそこそこに、ピンホールカメラを持ってにゃんこと飛び出す。おおっと、日焼け止めは忘れずに。最近は刺激に弱いので、化粧水は手作りビワエキスと、ローズのオイルをその日の気分にあわせて調合。日焼け止めは無添加オーガニック。なかなかナチュラルさんです。
さて、最低限の準備を整え、朝8時からポクポク家の周りを散歩。夏こそ「つとめて」だな。8時じゃもう暑い。
何を撮ろうかな、と日常の見慣れた景色の中をうろついていると、いつもまず最初に美しいと思うのは空だ。
空はどんな「ケ」の空間にいても「ハレ」だ。
二度と同じ雲はなく、色は刻々と変化し、ヒカリはいつも流れている。空を眺める。今日のこの時刻の空と出会えたことに感謝。
太陽に向けて1秒、ピンホールのシャッターを切る。
空は大きいな。切り取ったのは、ほんのほんの一切れ。宇宙中の誰もに分け与えてもまだあるんだ。空は大きい。
空からの贈り物を大事に光らせている、咲きたての花に吸い寄せられた。近所の撮影ばかりしているのは、なんだかつまらないと思うときもあるけれど、小さな変化にとても敏感になる。
特に、イロを添える花の開花にはっとする。
風にゆらゆら、気持ちよさそうに揺れている百日紅。
風と空も一緒に、露光時間を長めに撮影した。
アオい背景に、シロいポワポワ、そのまんなかにピンク発光体。いろんな色のエクトプラズムがうつりこんだ。
エネルギーだけの抽象画。
すくっと空に向かう向日葵を下の方から覗き込む。そのヒカリにたくさんの蟲が吸い寄せられている。
花は、ヒカリだ。
もう何枚もこの向日葵の写真を撮っているのだけれど、また撮ってしまった。今度はキイロのエクトプラズム。やっぱり花は発光しているので、スグにシロイ塊とし映りこむ。
撮った写真をみていて、コトバをつけたいなと想った。
女の子には物語が必要でしょう?
たとえそれが世界をひっくり返すことだとしても。

ツヨクナル

2004年7月10日 日常
フィルムを買いに街へ出て、ふと、バーゲンのセブンのジーンズに眼がとまった。最近、シーパンなんてずっとはいてない。買う気もないけど、なんとなくいいかなぁと思って試着してみた。
ガーン!!!
以前着ていたサイズが入らない…。お腹のボタンが止まらないのだ。日常はほとんどタイパンツ。外出するにしてもイージーでナチュラルなちょいエスニックのスタイルを通していたので、いつのまにかひどいことに。ビョーキで8キロ痩せ、病院の先生からは太りなさいといわれていたが、もう十二分にデブだぁ〜。
小さく決意!身体をシボル!スタイルを変えるぞぅ!
そうそう、大体、この数年のファッションがいかん。チャトラにゃんこのサクラをお手本に、かわいい服を選んでいた。ピンク、花柄、シロ、オフホワイト。綿、麻。やわらかな女の子らしいスタイル。チャトラで肉球ピンクな猫のイメージ。
これでは、よわっちそうだ!
精神的にぼんやりしていたので、こんなぽわぽわの感じがよかったのだけど、もう、ポワポワやめる!
ツヨソウなイカツイスタイルに変更しよう!
そうしたら、現実にもつよくなるかもしれない。スタイルから入ってみよう。
しかし〜、ツヨソウなイカツイスタイルって、どんなんだ?
さらにショックなことには、ついでに下着やさんにいって、胸のサイズを計ってもらったら、ビミョーに小さくなっていた!ウエスト増、バスト減。こ、これはまずい〜。
これからはポヨポヨのエスニックやめて、真剣にカッコイイ、ツヨソウなオネエ系を目指よ〜、サクラ。
無理なんじゃない〜って顔、しないでよっ!プンプン!

watch out

2004年7月7日 日常
ハテナ ハテナ ハテナ
ミライは分からぬユエ
こうなるのならアノトキニ
夏の熱がヒトを狂わせる。
時空がねじまがり、
ツナガル。
逢う魔が時にミル夢は、
向日葵の種になれ。
カメラを持って出かけよう。
深い森に迷いこむ前に。
ネコも魔法はお休み。
まどろんでトロケテ、
ホットケーキ。
チョットさめてから、
涙の味でほうばろう。

黒猫の影

2004年6月26日 日常
夜、突然トラちゃんが窓の外に向かって、今まできいたことのないような攻撃的な声で鳴いた。桜もまたトラの一歩後ろで、ふぅ〜とうなっている。
どうしたの?2匹は興奮して毛を逆立てている。何かいるの?
網戸越しに外を見るが、暗くて何もみえない。
しかし、猫達の恐ろしい声はどんどんエスカレート。かなり激しく、低い声でうなっている。尋常じゃない。
トラの視線の先を追うと、縁側に黒猫がいた。網戸を隔ててスグそばに。
この間、縁側でアイスを食べているとき遊びに来た猫かな。あの黒猫は痩せててかわいかった。恐そうな奴では決してなかった。きっと雨宿りにきただけだよ。トラ、恐い子じゃないよ。大丈夫だよ。といってもきかず、もの凄い声で威嚇する。そして、なんと、桜に襲いかかっていった。ふだんのじゃれあっている姿ではなく、本当のけんか腰。
すごい取っ組み合いが始まった。
仲裁に入ったオットはひっかかれ、気が付くと手が血だらけ。
こんなことははじめてだった。
外をみると黒猫の姿はなかった。
我に返ったトラちゃんは申し訳なさそうにいじけていた。桜もシッポを摺り寄せ甘えた。ほんの数分間の出来事。しかし、この異常な事態に、あの黒猫は魔法使いだったにちがいない!ということに落ち着いた。
トラと桜は黒猫の魔法にかけられた。
最近、私はよく黒猫と遭遇するのだ。
家の周りだけでなく、このところどこにいっても出逢う猫は黒猫ばかり。しかも、黒猫はシャーと警戒して走っていくのではく、少し距離を保ちながら、コチラをみつめ寄って来る。なにかを伝えにきている。ずっとそんな気がしていた。猫語が話せたらいいのに。
黒猫は幸運の印、それとも…。世界中でこの見解は分かれている。私は前者を信じたい。このところの黒猫のシルシは、一体何を運んでくるのかな。もし、バットなことだったら、トラちゃんが守ってくれるに違いない。いや、純情なトラは一番に魔法にかけられちゃうな…。ここは、かあたんがしっかりしないと。

朝になり、かっこうが乱れ鳴き。
今日もそこそこの天気。
畑に咲いた向日葵と熟れすぎたノウゼンカズラの写真を撮った。家の近所の写真ばかり撮っているので、いいかげん飽きたぁぁぁ〜。
海に行きたい!ピンホールカメラとHOLGAを持って!

雨降りネコのコ

2004年6月25日 日常
やっと梅雨らしい空になった。
しんみり、やんわり雨がふる。
雨の日のネコはいつもの倍、のんびりしているようにみえる。じっくり雨音を楽しんで、ふわふわとまどろんでいる。その静けさとまどろみに誘われ、わたしもウトウト…。
雨の日のピンホール撮影はまだしたことが無いので、チャレンジしてみようかな。けど、借り物の紙ボディのカメラ、雨に濡れても大丈夫だろうか?自前のカメラがほしいなぁ。
目下カメラを物色中。ふらふらとお金はないけど、カメラ屋さんへ…。すっかりポラロイドにはまっているので、いままでは眼もくれなかったポラロイドコーナーに直行。買い替えで1000円割引セールをしていた。金欠の私には1000円の割引は大きい。下取りに出すカメラなんかあるかな。棚に並んだ一通りのポラロイドのラインナップをみていて思い出した。
そうだ。私、ポラのカメラ持ってるんだった!
家に帰ってごそごそ漁ると、ありました。
600シリーズ1台、I-zoneシリーズ1台。
しかし、全く使わずにしまいこんでいた。どちらも数年前にくじ引きで当たってもらったものだ。
考えてみれば、ポラロイドとは縁があったんだなぁ。当時は欲しくも無いカメラ。2台も天から降ってきたのだから。
600のフィルムは使用期限が99年のまま、開封されず放置されていた…。ああ、なんというもったいないことを〜!
しかし、こうして5年後にポラロイドにはまるなんて全く予想していなかった。人生、何が起こる分かりません。
I-zoneは1000円で下取してもらって、7月に入ったらポンホールを買おう!
そうしたら遠足で海の写真を撮りに行きたいな〜。

猫と花

2004年6月8日 日常
ココ1ヶ月の間に撮った写真を並べてみる。
200枚は撮っただろうか。
デジカメで撮ったものはセレクトしてプリントアウト。先日、現像に出した写真も取りに行った。このフィルムの撮影に使用カメラはLOMOとバビロン4。出来上がりをみるまで、どうなっているのか分からない。
わくわくよりドキドキ、で仕上がりをみると…。
バビロンの方はこれが購入後はじめての現像。とりあえず焼き上がりをみたかった。手探りで説明書みながらの撮影。上がりをみた、うんうん少し分かったこのカメラ!面白い〜。バビロンはレンズが4つ付いたカメラ。1枚を4コマに割って撮影できるのだが、時間差4連写が物語みたいでよい!4分割で撮影するより、4連写、2コマ割りのほうが好み。これはかなりはまってしまう予感。
さて、いつも問題のLOMO。今回は400のフィルムで、カメラの方はASA200に設定して撮影してみた。前回より捨て写真が少なくなったけど、なかなかLOMOっぽさ、トンネル効果バッチリの魔法のような写真はできなかった。しかし、めげないのだ。次回はいよいよAGFAのフィルムを使ってみよう。やっとフィルムの装脱着が無事にできるようになったし(笑)。
写真を並べてみて、分かった。1ヶ月。200枚以上。
猫と花しか撮ってない〜〜〜。唖然。
正確に言うと、あと草と空も撮っている。けれどもほとんどが猫と花!しかもそのうち3分の2は、我が家のにゃんころ〜ズの悩殺写真である。
考えてみれば、ここ1ヶ月、私がカンドーしたものといえば猫と花しかなかったわけだ。家から1時間以内の狭い範囲の関東平野しか行ってないし。
ああ、私の世界はあまりにも狭いなぁ。
でも、猫と花で満ち満ちているのです。
あれれ、ヒトがいない…。
絵の先生から電話があった。
体調が回復して、また教室にいけるようになりました、との事。
先生がお元気になられて、本当によかった。絵描きでもあり、ヨガ行者でもある先生のこと、どんなミラクルがおこっても不思議じゃない。
絵の先生が入院され、教室が無期休業状態になったので、その時間に写真のワークショップを入れた。そうしたら今度は、写真の先生(この方もまた、気功師でもある)が留学することになった。あ〜あぁ、みたいな事を日記に書いたのは数日前。あっという間に形勢が元の通りに逆転した。
どうやら今の時期に、どちらもやる必然があったようだ。
こうなると絵と写真と、作品創りに忙しい。
今日から個人的に5連休なので、家事もどうにかやりつつ、にゃんことと遊びつつ、ワーク、ワーク、ワーク。
そんなこんなしてるうちに、笙の方でもお座敷に呼ばれた。まだだいぶ先だが、結婚式での演奏。絵や写真で忙しいので、笙は少し休もうかな、と考えていたときだったが、めでたい席での奉納演奏はとても楽しいので、ぜひ受けたいと思った。
となると、こちらもチカラが抜けない。
去年の今頃は病気でクスリ漬けだったなんて、ウソみたいだな。
地球がまわっていることに
宇宙がひろがっていることに
お日様が、お月様がみんなを照らすことに
感謝、感謝。
仕事へ。有閑マダムな日々を送っているだけではないのです。金欠との戦いは続くのです〜。
家を出て、カメラを忘れたことに気づいて取りに戻った。けれど携帯は忘れた。だいぶ私もカメラと仲良しになったものだ。
最近は、デジカメでなくてLOMOを持って出かける。アナログの方がやっぱり、シャッターを切るときの緊張感と、その瞬間のまばたきや呼吸がVIVID。ましてや、LOMOだとよりその感覚は増幅される。
写真を撮るのと、魚捕りは同じ感覚。SHOOT!だと先生がいってた。魚捕り名人は、捕るぞ〜捕るぞ〜と狙うと魚も察知して逃げちゃうといってた。気のない風にしつつ全感覚を研ぎ澄ませて、SHOOT!するんだって。私はまだまだ、瞬間のタイミングを逃してしまう。イマ、ココ!を狙うのホントに難しい。躊躇する、その一瞬の思考を勇気に変えたい。強くなりたい。ぼや〜とのんびりしてるようにみえて、シュタッと獲物を正確にパンチするにゃんこみたいに。LOMOは猫になるいい修行でもある。
仕事を終え、帰りに友達とイギリス系のカフェへ。イギリスに住んでいた彼女は、ロンドンもこんな感じ、という。ロンドン、未知の世界。知らない世界の話はわくわくする。ギネスを飲みながら、アイルランドを旅したときの話をきいた。アイルランド、いつか行ってみたい。大好きな沖縄と、アイルランドは知れば知るほど何処か似ている。大学院の頃、先生と石垣島に行った時、先生が
「あ〜、ここはアイルランドみたいだ〜」といっていたのが忘れられない。何でこの南の島が、遠い北の島と似ているのだろうと不思議に思った。いつか自分の足で確かめに行きたい。
アイルランドに行くときまでに、写真の腕を磨いて、ピンホールカメラとトイカメラ群(LOMO、HOLGAあたり、HORIZONもいいのでは?)であの地をSHOOTしたいなぁと思う。
この種、発芽しますように。

from CHINA

2004年6月3日 日常
爽やかなお天気にふんわり飛び乗って、午前中は太極拳。
私が太極拳を習っているのは、実家の近所の公民館。
大きな桜の木の波動が充満する空間にあるこの場所は、風の通り道。いつも、その土地から湧き上がる優しい風が流れている。
その風は公民館を抜け、お墓へとつながっている。
ここではみんな、お墓と向きあって太極拳をする。自分のご先祖さまと一緒に、気をこねているわけだ。
私はここの地元の人間ではないので、本来この公民館を利用するメンバーではないのだが、母のつながりで特別に外部から参加させてもらっている。
知らないお墓を眺めているのは、最初は妙な気持ちだった。けれども、いつのまにかお墓が、なんだか光って見えるようになった。
キレイだ。
よく、こんなことを想像する。お墓に眠っているヒトも、木曜の午前中を楽しみにポワッとでてきて、そばでみんなと一緒に太極拳をしているんじゃないかって。
すると、肩のあたりをひんやりとした風がスッーと…。
これは全く恐いことではなくて、なんともいえず爽快な、アチラカラくるHOLYな風。視点が遠くなる。回路がツナガル。
午後、太極拳のクラスで仲良くなったお習字の先生のお宅へおじゃまして、筆の基本を教えてもらった。横線の書き方、縦線の書き方。まさに、小学生以来。それから、「上」と「下」という二文字を練習。私の字は、小学生のままであった…。その字を見せると、朱墨で5重マルを書いてくれた。
なんだか、めちゃめちゃうれしい気分。走って家に帰り母に見せた。母は、あら、上手じゃない。小学生のお教室みたいね、と笑った。父もその半紙をのぞいて微笑んでいた。私は5重マルだよ〜と得意げな顔。
本当に子供の頃に帰ったよう。ちょくちょく行こうと思った。
それから、サボりたい気持ちを丸めてポイッして、雅楽の稽古へ。イギリスとアメリカから、見学のお客さんが来ていた。私の隣に座ったので、ついついいいとこみせようとして、力んだので、あまりいい音が出せなかった。でも笙の音色に、雅楽の不思議さに大感激していた。
帰りに友達と待ち合わせ、夕飯。
「私さ〜、サッカー行くんだ!」とサッカーネタの話をしようとしたら、あっさり
「知ってるよ、サイトで見たよ」といわれた。
そうか〜。私も彼女のサイトはいつも見てる。ああ、会っていなくても、つながってるんだな。これもまたとても素敵なことだと思った。
彼女がラーメン屋さんへ連れて行ってくれた。なんじゃ〜ここはぁ〜という、初体験の奇妙なラーメン屋だった。このことはまたいつか…。
ああ、フル稼働で遊びたおした1日。
太極拳、書道、雅楽、ラーメン。
気がつけば、ぜ〜んぶfrom CHINA!
まだ、5月だというのに光化学スモッグが出た。
朝から、調子が悪いな〜と思っていたら、やはり。
これから過酷な季節になる。
我が家は、別名「ゲコゲコ邸」といわれる、田んぼを借景にしたプチ・バリ(パリではなくて)。夜になるとカエルの声がもの凄い。電話をかけてきた相手は、その音をきいて、いま何処にいるの?と驚く。縁側にハンモックあり、庭にテーブル・イスあり、のかなりお気楽なのんびりボロ屋。
しかし、暑くなるとスモッグに見舞われる。
にゃんこたちも、だらーんとのびきって、アンニュイ表情でシエスタ。カエルたちも夜に備えて、休息中。通りの人もすっかり姿を消して、本当に静かだ。
スモッグに覆われたこの世界には、私とにゃんこしかいないみたい。
この時間、かなり危険なのだ。
うっかり昼寝をすると、悪夢に見舞われる。
夏の真昼は「逢魔が時」。不思議の気配を感じる。
それが、感触にならないといいけれど。
スモッグが去るのを待って、アイスでも買いに行こう。
夕方の風に遊んでもらいながら、ハンモックでゆらゆらしながら、アイス食べるのを楽しみに、暑さに溺れぼんやり…。
夕方から笙のお稽古があるため、楽器を持って出かける。
途中ですこし寄り道。黒い硬質な楽器ケースを大事そうに抱えてお店に入ると、よく店員さんに「それなんの楽器ですか?」と尋ねられる。
「笙です。」とストレートに答えてスグに反応があることはまずない。雅楽の楽器で、神式の結婚式なんかで演奏されるあれですなど、もじもじ説明しても、店員さんは全くピンとこないようで、はぁ〜といった顔をされ、話が盛り下がるということもしばしば。天からヒカリがさしてくるような、荘厳な宇宙音なんですよ、といってその場で演奏ができたらどんなにいいかと思う。しかし、楽器の性質上、そして私の技術上、そんなことはできるわけもないのだけれど。
CINQで器をみてから、目下お気に入りのカフェ、DESSERT COMPANY でコーヒーを飲む。ポットでサーブされるので、いつも1杯目はストレート、2杯目はミルクとお砂糖を入れて2回楽しむ。生クリームバリバリの苺のケーキが食べたい気分だったので、今日はスイーツはパス。
静かなあの空間でしばし、買ってきたハーブの本を読む。最近の不調で、かなり滅入っていたので、ハーブティーを改めて導入しようかと考えていたからだ。
小さな庭で基本的なハーブは栽培中。雑草やビワ葉の利用は既に日常的にしているので、今回は今まで出会ったことのないハーブを試したみたかった。
選んだハーブは「バレリアン」。天然の鎮静剤といわれ、イギリスでは戦争神経症の兵士の治療に用いられていたとか。またマタタビに似た効果もあり、猫もこの香りを好むという。ズバリ、私向き。これはやってみるしかない。
DESSERT COMPANYを後にして、生活の木でいざ「バレリアン」を量り売りで10グラム購入。うっ、かなり強烈な香り。飲めるかどうか不安…。
ハーブの量り売りやブレンドって、なんだか魔法屋さんみたいで楽しい。私は魔女になりたかったのだ。いや、過去形にすることもない。『魔女の宅急便』の見過ぎで、キキみたいなかわいいのが魔女の見本みたいに思ってしまうけど、老いた方がいい女だよな、魔女っていうのは。まだまだ十分に目指せる。猫語は日々勉強中だし。天からの音を奏でる楽器の練習も、魔女への道へ通じているかな。なんて思いながら、夕方のお寺や神社にせっせと足を運ぶ日々…。

カガミのゆらぎ

2004年5月10日 日常
大きなカガミが現れた。
朝、眼を覚まして窓の外を見たら、銀色に発光していた。白くぼんやりした空気に舞う粒子。
ココハドコ。
家の前の小さな田んぼがすっかり水で満ちていた。一面のカガミ。天を写してゆらゆらゆらゆら。
朝一番に見る景色はいつも美しい。世界はただひたすらに祝福に満ちている。
ココガワタシノホシ。
シロとコーヒーミルク色のポワポワの猫が、綿毛みたいに朝の気配を浴びてまどろんでいる。ああ、かわいい。キミが大好だ。思わず毛玉を抱きしめる。この瞬間のキュと感じるしあわせ。
ここにいるしあわせ。キミといるしあわせ。朝、静かに目覚めるしあわせ。
しあわせのあしあとを、サクッサクッとつけながら、そしてその感触をじんわり感じながら、また今日もいちにちが始まる。