久しぶりに映画館に足を運び『華氏911』を観た。
衝撃の内容ではあったが、私にとってはほとんどが既知のことだった。それを映像でまざまざと確認し、改めて愕然。
個人的には、マイケル・ムーア監督がミシガンの出身だったことで、泣けた。私は17歳から18歳までの1年間、単身ミシガン州で暮らしていた。正直、あまりいい思い出はない。私がいたのは、ミシガンの片田舎ちょうど、ムーア監督の出身地フリントみたいな人の少ない閉ざされた町だった。川沿いの窮屈な町。ゲイタウンでもあり、休日となるとゲイのカップルで溢れていた。『ツインピークス』ばりに人間関係は入り乱れ、無知の17歳の私にとっては、平静を保つのが精一杯の毎日。その頃の記憶は、ミシガンの冬のように私の中で冬眠していた。
けれど、映画の画面を見て刺激された。あのとき同じ高校に通っていた友達。卒業と同時に何人も軍に入隊した。
あの彼等は今どうしてるだろう。
優しくしてくれた陸軍のおにいちゃん。ごついカラダを迷彩服をまとって、おきまりの坊主頭。原っぱで缶を的に銃を撃って遊んだりしたよな。始めてきいた本当の銃声だった。
画面に映っていたイラクに派兵された兵士。私と遠い存在ではないと急に思った。一度そう見えると、みんな知っている顔に見える。ああ、あのとき一緒に過ごしたみんなはどうしているだろうか?決して裕福ではなミシガンに住む面々は、今、この瞬間どうしているだろうか?誰かの家族がイラクで犠牲になってはいないだろうか。
イラク戦争が始まりそうなとき、私はお遍路に出かけていた。私ができることは何か考えた。世界の平和のための写経をし、奉納した。歩きながら、戦争の回避を何度も願った。そして難所の山から下りてきたとき、麓の商店で「戦争がはじまったよ」と聞いた。宿に着くと、テレビにサダムとブッシュの顔が映っていた。
悲しかった。
アメリカのバカヤロー、とアメリカに対して嫌悪感を抱いた。しかし憎むべきはアメリカではなく戦争という行為そのもの。恐ろしいのはこの経済というパワー。
まだよくわからない。何処にいけばいいのか。どうすればいいのか。
眼を閉じていたい。直視しなければいけない。ココロが揺れた。
アメリカに滞在中、ドイツ人とアルゼンチン人、ブラジル人の仲良しの友達と小旅行でホワイトハウスを訪れたことを思い出す。
世界中のみんながみている。
世界中のみんなとみている。
衝撃の内容ではあったが、私にとってはほとんどが既知のことだった。それを映像でまざまざと確認し、改めて愕然。
個人的には、マイケル・ムーア監督がミシガンの出身だったことで、泣けた。私は17歳から18歳までの1年間、単身ミシガン州で暮らしていた。正直、あまりいい思い出はない。私がいたのは、ミシガンの片田舎ちょうど、ムーア監督の出身地フリントみたいな人の少ない閉ざされた町だった。川沿いの窮屈な町。ゲイタウンでもあり、休日となるとゲイのカップルで溢れていた。『ツインピークス』ばりに人間関係は入り乱れ、無知の17歳の私にとっては、平静を保つのが精一杯の毎日。その頃の記憶は、ミシガンの冬のように私の中で冬眠していた。
けれど、映画の画面を見て刺激された。あのとき同じ高校に通っていた友達。卒業と同時に何人も軍に入隊した。
あの彼等は今どうしてるだろう。
優しくしてくれた陸軍のおにいちゃん。ごついカラダを迷彩服をまとって、おきまりの坊主頭。原っぱで缶を的に銃を撃って遊んだりしたよな。始めてきいた本当の銃声だった。
画面に映っていたイラクに派兵された兵士。私と遠い存在ではないと急に思った。一度そう見えると、みんな知っている顔に見える。ああ、あのとき一緒に過ごしたみんなはどうしているだろうか?決して裕福ではなミシガンに住む面々は、今、この瞬間どうしているだろうか?誰かの家族がイラクで犠牲になってはいないだろうか。
イラク戦争が始まりそうなとき、私はお遍路に出かけていた。私ができることは何か考えた。世界の平和のための写経をし、奉納した。歩きながら、戦争の回避を何度も願った。そして難所の山から下りてきたとき、麓の商店で「戦争がはじまったよ」と聞いた。宿に着くと、テレビにサダムとブッシュの顔が映っていた。
悲しかった。
アメリカのバカヤロー、とアメリカに対して嫌悪感を抱いた。しかし憎むべきはアメリカではなく戦争という行為そのもの。恐ろしいのはこの経済というパワー。
まだよくわからない。何処にいけばいいのか。どうすればいいのか。
眼を閉じていたい。直視しなければいけない。ココロが揺れた。
アメリカに滞在中、ドイツ人とアルゼンチン人、ブラジル人の仲良しの友達と小旅行でホワイトハウスを訪れたことを思い出す。
世界中のみんながみている。
世界中のみんなとみている。
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