日光沢温泉

2004年6月28日 旅行
1泊2日で温泉へ。
海、海〜と騒いでいたのに結局山へ。土曜日には葉山に撮影行くことになったので、ちょうど良かった。
場所は栃木。奥鬼怒四湯といわれる温泉の一番奥、日光沢温泉。ここへは、歩いてしかいけない。ちょっとした秘湯である。女婦渕温泉の駐車場に車を置いて、歩いて約2時間のところにある。
2時間ハイキングコースは、とても気持ちがいい。川沿いを歩きながらピンホールカメラで写真を撮り撮り歩く。天候に合わせて露光時間20秒程度。三脚がないので、手持ちだとキツイ。でも、川の写真はエネルギーの流れだけが写り、エクトプラズムのようで、なかなかモノノケチック。すっかりはまってしまい、途中立ち止まりながら、のんびりハイキング。ほどなくしてまず八丁の湯が見えてくる。きれいないいかんじのログハウス。八丁の湯がいいというウワサはあちこちから聞いていたので、ここに泊まってみたかったのだが、宿泊料がやや高いので断念した。次回は来るぞ〜と思いながら後にする。それから少し登ると、加仁湯がある。ちょっと『千と千尋』の湯屋みたいな風情で面白い。いかにも温泉宿というたたずまい。半纏をまとったおじさんが、玄関にいる。年配のお客さんが多いようだ。ここまでの2湯は、宿泊客には送迎バスがある。目指すはそのさらに上、日光沢温泉へは自力で行くしかない。
宿というより山小屋と思ってください、と予約のときに言われたがその通りだった。古い学校のような木造の建物。素朴で、美しい。私は一目観てすっかり気に入った!キレイに磨かれたつるつるの板の廊下。広い部屋には、小さな使い古されたいい味のちゃぶ台がひとつ。テレビもない。電化製品はあたりをみまわしても見当たらない。
静かで、沢の音だけが絶えることなくゴウゴウと響く。白いエネルギーの塊の滝がドウドウと流れている。
そこに、コンコンと湧き出る熱い温泉。
最高の場所だった。 
宿には内湯が2つ、そして野天風呂が2つある。どれも泉質が違う。野天風呂は混浴である。混浴、といっても、私達以外にお客さんは常連のおじいちゃん一人だけだったので、どこも貸しきり。すっぽんぽんでヌーディストビーチのごとく、山の温泉を大満喫した。5時に夕飯を食べてしまうとな〜んにもやることがなくほんとうにのんびり。窓を開け放ち、雷ウオッチングする。真っ黒な空がフラッシュするのを観察。雷のエネルギーに敬服。ここはエネルギーに満ち溢れている!!!
お風呂に入りすぎ、ややのぼせて沈没。

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