SX-70 POLAROID LAND CAMERA 茶銀ポラロイド SX-70
2004年6月26日 写真
<メモ>サイトより転載
http://www.vividcar.com/cgi-bin/WebObjects/f1b8d82887.woa/wa/read/f1bb2a4ea9/
SX - 70 は、ポラロイドカメラをプロユースから、アマチュアである一般の人々へ橋渡しする役目を担ったカメラだったが、その革新的アイデアと手軽さ、そして、通常のフィルムにはない独特のファジーな味が、いわゆるプロの間でも人気を呼んだカメラだった。画家デイヴィッド・ホックニーは、 SX - 70 で撮った写真で独自のコラージュ作品を次々と発表、ルーカス・サマラスはフォト = トランスインフォメーションシリーズを、アンドレ・ケルテスに至っては1冊まるごとSX-70だけで撮った写真集「 from my window 」を出版している。ポップアートの神様アンディ・ウォーホルは、仕事ではもっぱら中型で蛇腹式のポラロイドカメラ “ ビッグショット " にこだわったが、パーティなどでは SX - 70 を片手にハシャギまくってシャッターを切る姿が幾度も目撃されている。
ヴェンダースは発売前に SX - 70 を入手。一時期、自身も SX - 70 を愛用していたといわれている。確かに、 1974 年の作品に 1974 年発表の SX - 70 が使用されているのは、計算が合わないから、おそらくそれは事実だろう。「都会のアリス」には発表前のその SX - 70 のプロトタイプが使われたようで、ヴェンダースの写真集「 EINMAL 」ではアリス役のイエラ・ロットレンダーがヴェンダース撮影のセルフポートレイトを手にした写真が紹介されている。
SX - 70 は 1985 年に製造を中止。現在は中古品しか手に入れることができない。現在のインスタントカメラと比べれば、古いカメラだけに実用性、機能性において、 SX - 70 のアドバンテージを探すのは非常に難しい。フィルムは手に入るが割高だし、とにかくすぐ壊れる。しかし、一部のカメラ好きやグラフィックデザイナーなどのクリエイターを中心に、 SX - 70 は現在も根強い人気を誇っている。デザイン、オリジナル性、そして独特のファジーな仕上がりが今なお人々を魅了し続けているからだ。
ロード・ムービーの主人公を気取って、クルマでアメリカを旅するなら、 SX - 70 ほどさまになる名機はそうそうないといえよう。
名機は私を助けるか???
しかし、大好きな映画のひとつ、『都会のアリス』にも登場していたカメラとは。ココロ魅かれるのもいたしかたない。
でもこの映画の主人公の作家は、1行も書けずに旅から戻るんだったよな。高校生のときに観て以来なので不確かだけど。私もかけなくなったらどうしよう。って、かいてないけどね。
突然、映画の話。やっぱり私の中でヴェンダースとカラックスは特別。映画に目覚めたばかりのときに衝撃を受けたというのもあるが、この2人の映画以上に響いた映画はそうはない。『ミツバチのささやき』と『ベティ・ブルー』くらいか。
ヴェンダースの最近の作品はあまり好きでないのもあるけど、いわゆるロードムービーとベルリン…は大好き。ベルリンのおかげでニックケイブにはまり、彼の来日ライブにひとりで連日通ったなぁ。あの猿顔にスーツがたまらないんだよね。
カラックスは、一番好きな監督だ。好きとか、そういうレベルではないくらい。はじめてカラックスの映画を観たときは3日間くらい眠れなかった。ホントに。一緒に観にいった友達は、興奮している私に気を使いながら、つまらなかったとつぶやいた。それからひとりで何度も映画館に観にいった。何がそこまで自分をひきつけたのか今でも分からない。『POLA X』は公開されてスグにオットと観にいった。オットは速攻で寝ていた。私は、ひとりしびれていた。いいんだ、誰も分かってくれなくても〜〜〜。
この手の映画にはまるのは、根がくらいからだと思う。うつ病になってから、こういうかなり奥の方までグラグラにされる映画は封印していたが、そろそろ紐を解こうかな。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ももう観ていいかな?
話はもとに戻ってSX-70。結局、私にとっての心象風景は「南の島」に出逢う以前の、寒い乾いた空気みたいな気がする。ワークショプに通い始めて、自己表現、みたいなことを学んでいくとつくづくそう思う。高校生以前の自分がよく表れる。部屋にこもって絵や詩を描いていたオタクな自分。当然、運動は苦手。学校は登校拒否気味。ヒルよりヨルに生きていた。
その反動で、南の島にはまったのかも。ココに本来の生がアル!と叫びながら。
しかし、回転してめぐってきたイマ。あのヒカリから遠く離れ、あの頃のまぶしいヒカリをうつろなまなざしで追いかけながら、ココにいる。猫に囲まれて。
本が好きな小学生だった。放課後の図書館にいるのが好きだった。西日が差し込む空間でいつも、ダ・ビンチの貸出禁の大型の図版をみていた。レンブラントのヒカリを見ていた。それが私の原点かもな。
宗教画の中のヒカリ。レンブラント光線。
あの聖なるヒカリをココロから求めているんだ。
はじめて波照間島に行ったとき。ひとりだった。ニシハマビーチで出会ったヒトと海につかりながら空を見た。雲間から降りてくる光。あれは「レンブラント光線」というのだと教えられた。
ああ、本物に合えた。それからほんとうの旅の始まり。
原点はそこにある。
求めているのは、ただただ、ヒカリ。それ故にピンホールや、トイカメラ、SX-70のようなヒカリの表現にぐっとくるんだろう。
ゆけ〜、この道を。
http://www.vividcar.com/cgi-bin/WebObjects/f1b8d82887.woa/wa/read/f1bb2a4ea9/
SX - 70 は、ポラロイドカメラをプロユースから、アマチュアである一般の人々へ橋渡しする役目を担ったカメラだったが、その革新的アイデアと手軽さ、そして、通常のフィルムにはない独特のファジーな味が、いわゆるプロの間でも人気を呼んだカメラだった。画家デイヴィッド・ホックニーは、 SX - 70 で撮った写真で独自のコラージュ作品を次々と発表、ルーカス・サマラスはフォト = トランスインフォメーションシリーズを、アンドレ・ケルテスに至っては1冊まるごとSX-70だけで撮った写真集「 from my window 」を出版している。ポップアートの神様アンディ・ウォーホルは、仕事ではもっぱら中型で蛇腹式のポラロイドカメラ “ ビッグショット " にこだわったが、パーティなどでは SX - 70 を片手にハシャギまくってシャッターを切る姿が幾度も目撃されている。
ヴェンダースは発売前に SX - 70 を入手。一時期、自身も SX - 70 を愛用していたといわれている。確かに、 1974 年の作品に 1974 年発表の SX - 70 が使用されているのは、計算が合わないから、おそらくそれは事実だろう。「都会のアリス」には発表前のその SX - 70 のプロトタイプが使われたようで、ヴェンダースの写真集「 EINMAL 」ではアリス役のイエラ・ロットレンダーがヴェンダース撮影のセルフポートレイトを手にした写真が紹介されている。
SX - 70 は 1985 年に製造を中止。現在は中古品しか手に入れることができない。現在のインスタントカメラと比べれば、古いカメラだけに実用性、機能性において、 SX - 70 のアドバンテージを探すのは非常に難しい。フィルムは手に入るが割高だし、とにかくすぐ壊れる。しかし、一部のカメラ好きやグラフィックデザイナーなどのクリエイターを中心に、 SX - 70 は現在も根強い人気を誇っている。デザイン、オリジナル性、そして独特のファジーな仕上がりが今なお人々を魅了し続けているからだ。
ロード・ムービーの主人公を気取って、クルマでアメリカを旅するなら、 SX - 70 ほどさまになる名機はそうそうないといえよう。
名機は私を助けるか???
しかし、大好きな映画のひとつ、『都会のアリス』にも登場していたカメラとは。ココロ魅かれるのもいたしかたない。
でもこの映画の主人公の作家は、1行も書けずに旅から戻るんだったよな。高校生のときに観て以来なので不確かだけど。私もかけなくなったらどうしよう。って、かいてないけどね。
突然、映画の話。やっぱり私の中でヴェンダースとカラックスは特別。映画に目覚めたばかりのときに衝撃を受けたというのもあるが、この2人の映画以上に響いた映画はそうはない。『ミツバチのささやき』と『ベティ・ブルー』くらいか。
ヴェンダースの最近の作品はあまり好きでないのもあるけど、いわゆるロードムービーとベルリン…は大好き。ベルリンのおかげでニックケイブにはまり、彼の来日ライブにひとりで連日通ったなぁ。あの猿顔にスーツがたまらないんだよね。
カラックスは、一番好きな監督だ。好きとか、そういうレベルではないくらい。はじめてカラックスの映画を観たときは3日間くらい眠れなかった。ホントに。一緒に観にいった友達は、興奮している私に気を使いながら、つまらなかったとつぶやいた。それからひとりで何度も映画館に観にいった。何がそこまで自分をひきつけたのか今でも分からない。『POLA X』は公開されてスグにオットと観にいった。オットは速攻で寝ていた。私は、ひとりしびれていた。いいんだ、誰も分かってくれなくても〜〜〜。
この手の映画にはまるのは、根がくらいからだと思う。うつ病になってから、こういうかなり奥の方までグラグラにされる映画は封印していたが、そろそろ紐を解こうかな。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ももう観ていいかな?
話はもとに戻ってSX-70。結局、私にとっての心象風景は「南の島」に出逢う以前の、寒い乾いた空気みたいな気がする。ワークショプに通い始めて、自己表現、みたいなことを学んでいくとつくづくそう思う。高校生以前の自分がよく表れる。部屋にこもって絵や詩を描いていたオタクな自分。当然、運動は苦手。学校は登校拒否気味。ヒルよりヨルに生きていた。
その反動で、南の島にはまったのかも。ココに本来の生がアル!と叫びながら。
しかし、回転してめぐってきたイマ。あのヒカリから遠く離れ、あの頃のまぶしいヒカリをうつろなまなざしで追いかけながら、ココにいる。猫に囲まれて。
本が好きな小学生だった。放課後の図書館にいるのが好きだった。西日が差し込む空間でいつも、ダ・ビンチの貸出禁の大型の図版をみていた。レンブラントのヒカリを見ていた。それが私の原点かもな。
宗教画の中のヒカリ。レンブラント光線。
あの聖なるヒカリをココロから求めているんだ。
はじめて波照間島に行ったとき。ひとりだった。ニシハマビーチで出会ったヒトと海につかりながら空を見た。雲間から降りてくる光。あれは「レンブラント光線」というのだと教えられた。
ああ、本物に合えた。それからほんとうの旅の始まり。
原点はそこにある。
求めているのは、ただただ、ヒカリ。それ故にピンホールや、トイカメラ、SX-70のようなヒカリの表現にぐっとくるんだろう。
ゆけ〜、この道を。
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