黒猫の影

2004年6月26日 日常
夜、突然トラちゃんが窓の外に向かって、今まできいたことのないような攻撃的な声で鳴いた。桜もまたトラの一歩後ろで、ふぅ〜とうなっている。
どうしたの?2匹は興奮して毛を逆立てている。何かいるの?
網戸越しに外を見るが、暗くて何もみえない。
しかし、猫達の恐ろしい声はどんどんエスカレート。かなり激しく、低い声でうなっている。尋常じゃない。
トラの視線の先を追うと、縁側に黒猫がいた。網戸を隔ててスグそばに。
この間、縁側でアイスを食べているとき遊びに来た猫かな。あの黒猫は痩せててかわいかった。恐そうな奴では決してなかった。きっと雨宿りにきただけだよ。トラ、恐い子じゃないよ。大丈夫だよ。といってもきかず、もの凄い声で威嚇する。そして、なんと、桜に襲いかかっていった。ふだんのじゃれあっている姿ではなく、本当のけんか腰。
すごい取っ組み合いが始まった。
仲裁に入ったオットはひっかかれ、気が付くと手が血だらけ。
こんなことははじめてだった。
外をみると黒猫の姿はなかった。
我に返ったトラちゃんは申し訳なさそうにいじけていた。桜もシッポを摺り寄せ甘えた。ほんの数分間の出来事。しかし、この異常な事態に、あの黒猫は魔法使いだったにちがいない!ということに落ち着いた。
トラと桜は黒猫の魔法にかけられた。
最近、私はよく黒猫と遭遇するのだ。
家の周りだけでなく、このところどこにいっても出逢う猫は黒猫ばかり。しかも、黒猫はシャーと警戒して走っていくのではく、少し距離を保ちながら、コチラをみつめ寄って来る。なにかを伝えにきている。ずっとそんな気がしていた。猫語が話せたらいいのに。
黒猫は幸運の印、それとも…。世界中でこの見解は分かれている。私は前者を信じたい。このところの黒猫のシルシは、一体何を運んでくるのかな。もし、バットなことだったら、トラちゃんが守ってくれるに違いない。いや、純情なトラは一番に魔法にかけられちゃうな…。ここは、かあたんがしっかりしないと。

朝になり、かっこうが乱れ鳴き。
今日もそこそこの天気。
畑に咲いた向日葵と熟れすぎたノウゼンカズラの写真を撮った。家の近所の写真ばかり撮っているので、いいかげん飽きたぁぁぁ〜。
海に行きたい!ピンホールカメラとHOLGAを持って!

コメント