ここのところバランス悪く低空飛行。いつ、落下するかもしれないという状態を、2匹の猫が支えていた。クスリを飲まないと、ひどい頭痛で起きていられない。ああ〜、これはまずい。あれこれやりたいことがあっても、動けない。
しかし、今日はワークショップ。不調が続いて宿題が終わってなかったので、朝5時に起きて、2時間写真のプリント。ギリギリにならないとやらないのは相変わらず。
今日は、新宿御苑でピンホールカメラでの撮影会。はじめてのピンホールカメラ。ひとしきり扱い方の説明を受け、カメラを手に晴天の御苑に放たれた。梅雨の間の晴天。絶好のピンホール日和、らしい。しかし〜、これが全く上手く撮れない!シャッターは自分の指。露光はアバウトなカウント。オーバーだと思ったら、今度はアンダー。全く思ったようにはならない。撮ろうとしたものが写っていない。数枚とって、あ〜もうやんなった〜と思ってベンチに座っていると、向かいの蓮池の茂みがゴゾッと動いた。
クロネコ!のそのそとこっちに来る!
あわててカメラ、カメラ。デジカメもバビロンも持っていたが、スグ横にあったのは数分前に渡されたピンホール。よし、これでやってみるか。茂みのすき間からコチラをじっと見るクロネコ。
露光時間を長くしたつもりだったのだが、全く写ってなかった。
もう今日の撮影で猫に会うことは、無いかもしれない。ええいっともう一枚。しかし〜〜〜、暗すぎ。露光時間が短すぎた。
せっかくのクロネコとの遭遇を逃してしまい、すっかり落ち込んでしまった。残りの時間は、あれこれ考えすぎて、なかなかシャッターを切ることができなかった。
撮影のあと、ビールを飲みながらカフェで講評会。7人の参加者の作品を観る。みんな凄くいいんだな。大体、私よりみんな枚数が多い。私のは迷いすぎ、考えすぎ、狙いすぎ。このことはピンホールには何の意味も無いのだということを教えられた。ただただ、ヒカリを求め、ヒカリを捉える。対象と一体になる。まさに風や空気を、小さな穴に取り込んでshootする。写真=具象というはまりを覆された。写真による抽象表現。
クロネコはこういいにきたんだ。
トラワレルナ。ソンザイヲミロ。
写りこんだもわもわの世界。それはそこにある現実。みているそれではない、別の次元の現実。何かをとらえようと思ったら、ある別の波にチューニングしなければ、そのタイミングがこない。ピンホールは夢の世界を写す。私は今日の撮影で、別の波の音を聴くことができなかった。でも、その波があることを学んだ。いまの自分に必要なカメラとであった。感謝。
これは、魔法道具のひとつ。そしてポラロイドというのがまた、なかなかの魔法!しばらくは道具の使い方を覚えるのに夢中になりそう。
とはいえ、いやな頭痛はおさまらず。左目のピクピクする振動が一日中止まらず、帰宅するともうすっかり活動停止。思いつく限りクスリを飲んで、猫とも遊ばずにお布団にもぐりこむ。

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